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経験談03|埼玉県三郷市

  • 2025年12月18日
  • 読了時間: 5分

更新日:1月15日


小学校で起きたいじめと、その後10か月にわたり保護者が対応を求め続けた記録です。

学校や教育委員会の対応の実際を、時系列で綴ってくださいました。同じ問題に直面する方や、教育の現場に関心のある方に読んでいただきたい内容です。――


いじめ対応を求め続けた10か月の記録

三郷市立小学校で起きたこと


わが子(A)が三郷市立某小学校6年生だった、令和4年の出来事です。


①突然始まった「侮辱」

1学期、クラスメイト(B)から突然、侮辱的な言葉を受けました。

それまでAは、その子と一度もトラブルを起こしたことはありませんでした。


その日の夕方、担任に連絡すると、担任は翌日すぐにBを叱り、謝罪させました。

Aがその謝罪を受け入れたのは、Bが号泣していたからです。


しかし、なぜそのような行為が起きたのか、説明は一切ありませんでした。

突然の謝罪だったため、Aは理由を聞くこともできませんでした。


②再発、そして対応の停止

数日から1週間ほど後、Bから再び人格を否定する言動がありました。

再発だったため、担任に連絡し、事実確認はしてもらえました。


私たちは、再発であることを踏まえ、「前回のように無理に謝罪させるのではなく、穏便な対応をしてほしい」とお願いしました。


ところが、これを境に、いじめへの対応がほぼ行われなくなりました。


Aは教室に入ることが怖くなり、一学期のゴールデンウィーク明けから保健室登校となりました。


③不登校へ

2学期には登校を試みましたが、

Bが近くにいるだけで強い恐怖を感じ、再び学校へ行けなくなりました。


担任にその状況を伝えても、改善はありませんでした。

いじめの理由を尋ねても、「ノートに書いてある」と言われるだけで、

内容を教えてもらうことはありませんでした。


④面談は実現したが…

2学期を通して、Bの保護者との話し合いを求め続けましたが、

実現したのは12月末でした。


当日は、教師が5~6人同席し、自由に話せる雰囲気ではありませんでした。

Bの保護者は形式的に謝罪しましたが、いじめの背景や理由についての説明はありませんでした。

なのでどちらが悪いのか?Aが何かBに嫌がらせをしたのか不明でした。


B本人もBの保護者も突然の謝罪で、こちらが質問する機会を失いました。


後になって、これが学校側の策略によるものだったと知りました。


⑤記録されていなかった「再発」

3学期になっても状況が改善しないため、個人情報開示請求を行いました。

すると、いじめの再発が記録されていないことが判明しました。

Aは、このとき医療機関にて「ストレスを起因とした適応障害」という診断が下りました。


中学は、Bとは別々にも関わらず、登校不能に陥っていました。登校すると、過呼吸、フラッシュバック、足がすくんで動けなくなるという症状が現れました。この時は本当に親子とも辛い時期でした。学校から、説明がない状況で、孤立していました。


市教育委員会に問い合わせ、

「記載がなければ不服申し立てを行う」と伝えたところ、

数週間後になって、再発の記録文書が提出されました。それも、校長のメモにあったからとの説明でした。


その際、重大事態に該当するかどうかの確認を求められましたが、

私たちは何の情報提供も受けていなかったため、回答を保留しました。


今振り返ると、

もしその時に『重大事態にする』と答えていたら、再発記録は出てこなかったのではないかと感じています。


⑥埼玉県への照会と第三者委員会

再発記録を添えて、埼玉県教育局へ内容証明郵便で、

「市教委からいじめの報告が上がっているか」を問い合わせました。


回答は、「報告はない」というものでした。


そこで三郷市教育委員会に対し、指導監督を要請しました。

「直接の監督責任はないが、保護者の意向があれば」という条件付きの返答だったため、要望書を提出し、ようやく第三者委員会の設置に至りました。


これは、いじめによる不登校から10か月後のことでした。


⑦情報は公開されなかった

通常、第三者委員会が設置されると、広報を通じて報道されます。

しかし、この件については、情報が外部に出ないよう統制されていたように感じました。


調査報告書が完成後、朝日新聞をはじめ複数の報道機関に資料を送り、

報道していただきました。


報告書には多くの矛盾があったため再調査を求めましたが、却下されました。


記者の方々は報告書内容についてコメントを控えていましたが、

再調査が却下された際には

「あの矛盾で?」

と首をかしげておられました。


⑧責任は問われなかった

第三者委員会は、いじめによる不登校であることは認めました。

しかし、学校の責任は追及されず、

「課題である」と触れられたにとどまりました。


学校がいじめを放置したことが義務違反にあたることは、

委員の一人である弁護士には分かっていたはずです。


後に分かったことですが、委員5人のうち4人は市内の学校関係者で、

委員長は教育委員会専属のカウンセラーでした。


最初から結論ありきだったのだと感じています。


⑨現在について

現在、三郷市を相手に、

安全配慮義務違反による損害賠償請求を行っています。


経過については、改めてご報告いたします。

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